●ストーリー街・428とノベルゲー好きの私としては、
チュンソフトの今作品にはかなりの期待をしていましたが、
今作品は、その期待を裏切らない十分な面白さだったと思います。
方向性は428とは全然違うんですが、先が気になるストーリー構成は非常に良かったです。
ただ、6週目で真・ENDに到達したんですが、
全エンディングを見たにも関わらず、ストーリーで謎の部分があるのが気になりました。
しかもそれがストーリーの根幹となる、ゼロの正体や「茜」の存在について。
最後の謎解きの時に、9年前の茜を救うことが出来た、と言うのはわかったんですが、
現在で実体化していた茜はいったい何者だったんだろうか?
「過去」と「未来」を川の流れ(川上・川下)に例えて説明していた箇所を見る限り、
あくまで救うことの出来た茜は、別の過去の茜だったという認識なんですけどね。
自分の認識違いかもしれないですけど、その辺がもう少しシンプルに説明されるとよかったかな。
あとは、真・ENDのラストカット。
あれは・・・茜ではないでしょうからアリス?
「これはまた別の話」みたいな言い回しで終わられると、
続編あるの?とか思ってしまいますが、はてさて。
●謎解き難易度としては、やや面倒くさいものもありましたが、
総じていいバランスだったと思います。
悩むんだけど、試行錯誤したり少し考えるとちゃんと分かるようになっている、
この辺のさじ加減は絶妙だったと思います。
まぁ数字系の謎解きでは、進数を利用した問題が思いのほか多くて、
もう少しバリエーションがあっても良かったかなぁと思いました。
そもそも16進数の出番が非常に多かったんですが、
それを仕事で使う自分は全然いいんですが、慣れない人には結構難しかったのでは?
「F→15」と言うのはヒントからも分かりそうですが、
「10→16」は意地悪な引っ掛けだよなぁ、と思いました。
●システムこれは改善の余地が大有りですねー。周回をこなすのが前提のゲームにおいて、
繰り返しプレイする部分のストレスをいかに減らすか?と言うのは、
真っ先に考慮しなければならない点だと思いますね。
その点を考えると今作のシステムはNGと言わざるをえません。
やはり6週もプレイしていて、同じ謎解きを何度も攻略させられるのは結構な手間でしたからね。
コンフィグなどで、一度EDに到達すれば攻略済みの謎解きのスキップ可、とか、
その辺をフォローしてくれれば十分だったかな、と。
まぁ逆にここまで分かりやすい改善点が見えてる訳なので、
次回作では色々と良くなってくれるんじゃないかなぁと思います。(と言うか期待します)
●総評繰り返しプレイの手間が・・・というマイナス点もありますが、
そもそもストーリーを楽しみたくて購入した自分としては、
十分に満足できるゲームだったと思います。
総プレイ時間は25時間くらいでしょうか?(タイムカウントが無いのでだいたいですが)
他のサウンドノベルゲーとはまた一味違うゲームですが、
一風変わったゲームに手を出して見たければ、今作を是非おススメしたいところです。
さぁ、これでDSiはドラクエ6専用機に変身だ。